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帯状疱疹は早期治療を

[2023.01.25]

顔や体の片側に痛みと水ぶくれが出る病気です。最近、帯状疱疹の患者さんが増えています。

原因は子供の頃にかっかった水痘(水ぼうそう)のウイルスです。水痘が治った後に「水痘帯状疱疹ウイルス」は脊髄などの神経節に潜んで存在します。加齢や疲労など免疫の低下で発症しますが、50歳台以降に発症率が高くなっています。顔や体の片側に痛みに続いて赤い発疹や水ぶくれが出現するようであれば、早めに治療の必要があります。治療が遅れると重症化するリスクがあります。発症部位によって、顔面であれば結膜や角膜に障害が出ることがあり、顔面神経麻痺や難聴などを起こすこともあります。帯状疱疹後神経痛という後遺症の痛みが残ることがあります。

治療は皮膚症状出現後3日以内が望ましいです。抗ウイルス剤と消炎鎮痛剤を組み合わせて治療します。強い痛みの方にはペインクリニックという痛み専門の医療機関を紹介することもあります。

帯状疱疹発症予防や重症化予防、後遺症予防のために、帯状疱疹ワクチンがあります。現在は弱毒生ワクチン(ビケン)とサブユニットワクチン(シングリックス)の2種類があります。当院では弱毒生ワクチンの接種を50歳以上の方に行っておりますので、ご希望の方はお尋ねください。

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